New 『中高一貫校 入学直前BOOK』

合格から入学までのスケジュール、中高一貫校の入学前に知っておきたいこと、中高一貫校での学習の取り組み方 など、盛りだくさんの情報でお届けします。先輩保護者からのアドバイスも満載。今なら同封して、『中学受験 合格体験記』と『中高一貫校 中学生活レポート』をお届け!

2006年03月05日

霞町物語

霞町物語

浅田 次郎

霞町物語

定価: ¥ 520

販売価格: ¥ 520

人気ランキング: 49,697位

おすすめ度:

発売日: 2000-11

発売元: 講談社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送






あの日の出来事
今から約30年前。今風に言うとちょっと翔んだ高校生たちの物語。
ほろ苦かった自分の青春を髣髴とさせ、そして、高度成長時代の中で消えていく写真屋と言う職業、路面電車。
思い出の1ページを次々と筆者独特の筆致で彩っていく。
あの頃の人情豊かな時代が懐かしい感じが伝わってくる1冊。

美は細部に宿る
『霞町物語』を始めとした浅田次郎の短編集。どれも霞町(西麻布)を中心としたモノばかり。車、都電、そして道路。すべてのディテール描写が完璧。淡々として優しさ溢れる。これぞ浅田節の真骨頂でしょう。この本片手に、西麻布周辺を歩き回ってみるのも楽しいね。

トーキョー・グラフィティ。
霞町というのは今はなくなってしまった東京の町の名前です。西麻布のあたりであったらしいのですが、この作品は霞町に代表される「東京」という故郷を偲んだ物語といえます。8編の連作短編集になっています。霞町に写真館を構える祖父、父と自分の3代を通して在りし日の霞町が語られてゆきます。歩いて六本木や赤坂に遊びに行けるような場所なのですが、今はもうそんな場所はなくなってしまいました。オーティス・レディングの時代の18歳の若者の物語と祖父・祖母「江戸っこ」気質のエピソードが加わり、情感豊かな作品になっていると思います。映画「アメリカン・グラフィティ」を連想してしまいました。これは、良い作品だと思います。消えてしまった故郷へのノスタルジーとともに祖父・祖母が代表する「故郷」への感謝の気持ちがこみ上げてきますし、懐かしき青春時代への追悼のような物語でもあります。解説を、この小説にも登場するパルスビートのDJが書いていて、これもよかったです。
posted by ブルックシルク at 17:05 | TrackBack(0) | 浅田次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする