片岡 しのぶ
定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 131,635位
おすすめ度:

発売日: 2002-05
発売元: あすなろ書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
児童文学の旗手による、短編の再定義児童文学が好きな人なら誰もが知っているフィリッパ・ピアス。そのピアスの短編集が本書。
昔からいろいろな短編に触れて育ってきた人は、きっと本書のそれぞれの作品を読むたびに「懐かしさ」を感じたのではないだろうか。子供の頃読んでずっと心に残っている数々の短編。たくさんの思い出が浮かんでくる作品群だった。
本書を読み、考えた。最近、なかなか「良い短編」に触れていない。中編、長編ではそれなりの本に出会ってもいるように思うが、「これはずっと記憶に残るだろう」という短編に久しく出会っていない。
本書は、ピアスが良質な短編不足の現在に向けた強力なメッセージにも思える。「短いお話でも、人の心に残るということはこんなにすばらしいことじゃない」。そんなピアスの言葉が聞こえてくるようだ。
児童文学における短編の再定義児童文学が好きな人なら誰もが知っているフィリッパ・ピアス。そのピアスの短編集が本書。
昔からいろいろな短編に触れて育ってきた人は、きっと本書のそれぞれの作品を読むたびに「懐かしさ」を感じたのではないだろうか。子供の頃読んでずっと心に残っている数々の短編。たくさんの思い出が浮かんでくる作品群だった。
本書を読み、考えた。最近、なかなか「良い短編」に触れていない。中編、長編ではそれなりの本に出会ってもいるように思うが、「これはずっと記憶に残るだろう」という短編に久しく出会っていない。
本書は、ピアスが良質な短編不足の現在に向けた強力なメッセージにも思える。「短いお話でも、人の心に残るということはこんなにすばらしいことじゃない」。そんなピアスの言葉が聞こえてくるようだ。
今もなお瑞々しいピアスの作品に初めて触れたのは、小学生の時だった。「トムは真夜中の庭で」がその作品だったが、主人公の心理描写の瑞々しさに、引き込まれるようにして読んだ記憶がある。その後も、その作品は私の傍らに絶えずあった。そのピアスの短編集がこの作品だ。題の通り、8つのストーリーがある。子どもたちの言葉にできない心のひだ。子どもの背丈で見る大人のなりわい。そんな世界が描かれた短編集だ。あの初めて触れた瑞々しさそのままに、あれから20年以上経ても、ピアスは存在した。今度は大人の視線で触れられる喜びである。子どもを持つ大人の人に読んでほしい一冊だった。

